イノベーションが生まれる過程で、阻害要因を探してみる
イノベーションを技術革新と捉えるのは間違い
イノベーションを技術革新と捉えるのは間違いだと思います。どうしても新技術の開発が必須と思ってしまうからです。
LPからCDへと、音楽のデジタル化は出来ました。しかし、「媒体」という固定観念を捨てられず、サブスクリプションという発想が日本からは出てきませんでした。
数多くのイノベーションが生まれることで市場が活性化し、日本中に蔓延する停滞感を吹き飛ばせると良いのですが。
イノベーションの3フェーズ、阻害要因と対応策
イノベーションには、発想したアイデアを商品・サービスという形にして、世間に広めていく迄の概ね3つの過程(フェーズ)があります。
【イノベーションが生まれるまでの3フェーズ】
- アイデア発想
- アイデアの商品化
- 商品の販促
もし「なぜ我が社はイノベーションを生み出せないのか?」と悩んでいるなら、貴社はどのパターンに当てはまるか、一度考えてみてください。
- 優れたアイデアが生まれない(発想力が弱い)
- アイデアは有るのに形にならない(せっかくの良いアイデアが企画の段階で潰れていく)
- 商品が売れない(せっかく商品を作っても営業力が無い)
そして、対応策の一例です。
- 外部とのネットワーク(オープンイノベーション)を作る
- クロスファンクショナルな独立組織を作る
- エヴァンジェリストを指名
イノベーションが生まれない原因は、経営者の姿勢かも
ディスラプション(破壊的)と大々的に謳わなくても、イノベーションにはどうしても既存のビジネスを否定する面があります。
今のビジネスへの影響を考えてイノベーションを推進できない企業風土なら、経営者が率先して打ち破る必要があります。今日紹介したイノベーションが生まれない3つの原因も、元を糺せば経営者の姿勢が反映された結果かもしれません。
既存ビジネスへの影響という問題を先延ばしせずに経営者がリーダーシップを発揮できれば、きっとイノベーションを生み出すことができるでしょう。
ご紹介したイノベーション創出の弊害について、自社でのアセスメントをご希望の方は、是非ビズフォリオまでご連絡ください。
※記事は執筆者の個人的見解であり、必ずしもビズフォリオの公式見解を示すものではありません。
三木章義
PMP/FP/産業カウンセラー ビズフォリオ合同会社 代表社員
日系Sierでシステムコンサルティングに従事。企業における業務改革やBPR(業務のリエンジニアリング)、ビジネスモデルのトランスフォーメーション、プログラム/プロジェクトマネジメント等を支援。
2016年にビズフォリオ有限責任事業組合を設立。2021年より合同会社に形態を変更。「マネジメント・サイエンスを活用して価値創造の変革に貢献」を経営理念に、セミナーやコンサルティングサービスを提供している。
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